北海道~関東の太平洋沖合プレートの地震原因?…「スロースリップ」とは

北海道から関東の沖合で、プレート境界がゆっくりずれ動く「スロースリップ」という現象が周期的に発生し、活発化すると周辺で比較的規模の大きな地震が多く発生することが、明らかになりました。ニュースをまとめ。

○北海道~関東の太平洋沖合プレートではスロースリップに周期性

東北大学や海洋研究開発機構の研究チームは、北海道から関東までの太平洋沖に周期的な地殻変動があることを見つけた。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

プレート(岩板)の境目の一部がゆっくり滑る現象「スロースリップ」が1~6年周期で起きていた。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

東北大大学院理学研究科の内田直希助教(地震学)の研究グループによる分析で初めて分かった。
出典 太平洋沖プレート「スロースリップ」に周期性 | 河北新報オンラインニュース

○「スロースリップ」とは?

想定震源域とスロースリップ発生域の位置関係

地震動を伴わないゆっくり滑りは「スロースリップ」とも呼ばれる。
出典 東京新聞:周期的に「ゆっくり滑り」 東日本沖、地震も連動か:社会(TOKYO Web)

地震学の用語で、普通の地震によるプレートのすべり(スリップ)よりもはるかに遅い速度で発生する滑り現象のことである。
出典 スロースリップ – Wikipedia

海側と陸側のプレートの境界が体に感じるような揺れを起こさずにゆっくりとずれ動く現象
出典 北海道~関東沖 スロースリップ現象が地震誘発か NHKニュース

発生期間は数日間から数年間と幅がある。
出典 太平洋沖プレート「スロースリップ」に周期性 | 河北新報オンラインニュース

○スロースリップは地震を起きやすくする

東海地震の想定震源域とスロースリップ発生域

ずれた部分のひずみは減るが、周辺は逆にひずみがたまり、地震が起きやすくなると考えられている。
出典 太平洋沖プレート「スロースリップ」に周期性 | 河北新報オンラインニュース

スロースリップが生じるとプレート間のひずみがプレートの一部に集中し、地震を起きやすくすると考えられている。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

スロースリップの活性期には、停滞期に比べてマグニチュード(M)5以上の大きな地震が6.2倍の頻度で発生していることも分かった。
出典 太平洋沖プレート「スロースリップ」に周期性 | 河北新報オンラインニュース

東海地震の想定震源域付近では2001~05年に引き続き、13年に始まったゆっくり滑りが現在も続いているとみられている。
出典 太平洋沖プレート「スロースリップ」に周期性 | 河北新報オンラインニュース

○過去28年間に発生したM5以下の地震波形などを調べた

繰り返し地震データから推定した三陸沖東部および西部でのプレート境界でのスロースリップの速度
赤線はすべり速度に当てはめた周期関数。それぞれの図上部の星は、マグニチュード5以上の地震の活動を示し、緑はすべり速度が速い時期に発生したものを示している

研究チームは北海道から関東までの太平洋沖で過去28年間に発生したM5以下の地震波形などを調べた。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

この結果、三陸沖の東部では、スロースリップの速度に約3年周期の変動が見られることがわかった。
出典 北海道~関東の太平洋沖合プレートではスロースリップに周期性 – 東北大ら | マイナビニュース

1994年の三陸はるか沖地震(M7.6)、2003年の十勝沖地震(M8.0)も活性期に発生している。
出典 北海道~関東の太平洋沖合プレートではスロースリップに周期性 – 東北大ら | マイナビニュース

○東日本大震災もスロースリップが活発になった時期

東日本大震災(M9.0)では、1年前から震源の北約130キロの岩手北部沖がスロースリップの活性期に入っていた。
出典 北海道~関東の太平洋沖合プレートではスロースリップに周期性 – 東北大ら | マイナビニュース

2011年に東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震を含め、スロースリップが活発になった時期にマグニチュード(M)5以上の地震が起きる傾向があることも確認。
出典 東京新聞:周期的に「ゆっくり滑り」 東日本沖、地震も連動か:社会(TOKYO Web)

5年前の巨大地震の際にも同様の傾向が見られ、研究チームは将来の大地震の発生時期の予測の向上につながる可能性があるとしています。
出典 北海道~関東沖 スロースリップ現象が地震誘発か NHKニュース

○滑る速度は定期的に変化していることを発見


出典 amanaimages.com

約1500カ所の震源で地震が繰り返し起きており、その際の地殻変動からスロースリップによって滑る速度を計算。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

滑る速度は定期的に変化していると結論づけた。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

東日本の太平洋側でも観測されていた現象だが、周期的な変化は知られていなかった。
出典 地殻変動、北海道から関東沖で1~6年周期 東北大など  :日本経済新聞

○東海や四国の周辺では地震のと関係があるか不明

将来起こるとされている南海トラフ地震

東海や四国の周辺では、半年から数年の周期でスロースリップが観測されていますが、地震の発生と関係があるかについては分かっていません。
出典 北海道~関東沖 スロースリップ現象が地震誘発か NHKニュース

巨大地震の発生時期を推定するための手がかりの一つになる可能性があるとチームはみている。
出典 東京新聞:周期的に「ゆっくり滑り」 東日本沖、地震も連動か:社会(TOKYO Web)

同研究グループは、スロースリップによる周期的な応力変化を考慮することで、大地震発生の予測を高度化することができる可能性があると説明している。
出典 北海道~関東の太平洋沖合プレートではスロースリップに周期性 – 東北大ら | マイナビニュース

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